介護職員等処遇改善加算

「介護職員等処遇改善加算」とは

 介護職員の処遇改善につきましては、平成24年度の介護報酬改定において介護職員処遇改善加算を創設し、その後も数度に渡る改定により加算率等の充実を図ってきたところです。令和6年度介護報酬改定においてはこれらの加算を1本化し、『介護職員等処遇改善加算』を創設するとともに、その創設に当たって、加算率の更なる引上げ及び配分方法の工夫を行うこととされました。

 当該加算を受けるためには、下記要件を満たしている必要があります。

【介護職員等処遇改善加算の算定要件】
① キャリアパス要件
② 月額賃金改善要件
③ 職場環境等要件
 の3つになります。

※詳細については、厚生労働省通知等をご確認ください。

「見える化要件」とは・・・

 介護職員等処遇改善加算を取得するためには、上記の必要要件がありますが、その中で「見える化」についても要件となっており具体的な計画、取り組み内容の公表が求められています。介護サービスの情報公表システムと事業者のホームページへの掲載により、外部から見える形で公表することも必要とされています。

職場環境要件の提示について

 見える化要件に基づき、具体的な取り組み内容を下記に掲示致します。

区 分         職場環境要件項目
入職促進に向けた取組

❑ 法人や事業所の経営理念やケア方針・人材育成方針、その実現のための施策・仕組みなどの明確化

❑ 他産業からの転職者、主婦層、中高年齢者等、経験者・有資格者等にこだわらない幅広い採用の仕組みの構築

資質の向上やキャリアアップに向けた支援

❑ 働きながら介護福祉士取得を目指す者に対する実務者研修受講支援や、より専門性の高い介護技術を取得しようとする者に対する喀痰吸引、認知症ケア、サービス提供責任者研修、中堅職員に対するマネジメント研修の受講支援等

❑ 上位者・担当者等によるキャリア面談など、キャリアアップ・働き方等に関する定期的な相談の機会の確保

両立支援・多様な働き方の推進

❑ 子育てや家族等の介護等と仕事の両立を目指すための休業制度等の充実、事業所内託児施設の整備

❑ 職員の事情等の状況に応じた勤務シフトや短時間正規職員制度の導入、職員の希望に即した非正規職員から正規職員への転換制度等の整備

腰痛を含む心身の健康管理

❑ 業務や福利厚生制度、メンタルヘルス等の職員相談窓口の設置等相談体制の充実

❑ 短時間勤務労働者等も受診可能な健康診断・ストレスチェックや、従業員のための休憩室の設置等健康管理対策の実施

生産性向上のための業務改善の取り組み

❑ 厚生労働省が示している「生産性向上ガイドライン」に基づき、業務改善活動の体制構築

❑ 現場の課題の見える化(課題の抽出、課題の構造化、業務時間調査の実施等)を実施している

❑ 5S活動(業務管理の手法の1つ。整理・整頓・清掃・清潔・躾の頭文字をとったもの)等の実践による職場環境の整備を行っている

❑ 介護ソフト(記録、情報共有、請求業務転記が不要なもの。)、情報端末(タブレット端末、スマートフォン端末等)の導入

やりがい・働きがいの醸成

❑ ミーティング等による職場内コミュニケーションの円滑化による個々の介護職員の気づきを踏まえた勤務環境やケア内容の改善

❑ ケアの好事例や、利用者やその家族からの謝意等の情報を共有する機会の提供

 

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